オリーブ・キタリッジ

だいぶサボったなあ。

まぁ書く気にもならないぐらいやられてたんだけど。 

で、オリーブ・キタリッジを見た。

まだ最終話は見てないけど。

 

フランシス・マクドーマンドが演技を超えて、オリーブの人生そのものを生きてるような感覚。夫のリチャード・ジェンキンスも倒れた後の演技は壮絶だ。演技?というか、やっぱり憑依してる。

 

何か大事件が起きるというわけではなく、

ただ一人の女性の人生を描いただけ。

こんなドラマはあまり日本では見かけない気がする。ていうか、日本のドラマほとんど見ないけど。

 

美しい街並みと海の景色。

オリーブの生き方は不器用で、時に不愉快だけどなぜか好感がもてる。

そして、それを愛し続ける夫には凄く共感した。さらに息子の生き方も僕に似てる。離婚はしてないけど。

 

男は弱くて、もろい。

だから強く頑丈な女性に引っ張ってもらわないと生きていけないんだよな。

 

現実でもオリーブのような厳格な人をたまにみかける。

 

僕は「そんなにケンケンして何が楽しくて生きてるの?」と思ってしまう。

けど、同時に皆んながルールの上で生活するためには、そういう人が一定数必要だろうとも思う。

自分が厳格であり続けることができないから、その人に役割を押し付けてるとも言える。

そういう厳格な人たちが、何に幸せを感じて、人生の最後に何を求めるのか。

 

このドラマの最後でそういう疑問の答えが少し分かれば、口うるさい人に対しても優しくなれるかもしれない。

 

美男美女を使って漫画原作のラブストーリーばかり作っている日本のエンターテイメントにも少し見習って欲しい。

世間の大部分を占める普通の人生において、学びや救いにつながるような作品を。

 

そして、アマゾンプライム

最高の映像体験をありがとう。